CADオペレーターの求人情報を見ていると、はしっこの方に
「雇用形態:派遣社員」
とあることが多いです。
正社員として勤務したい場合「またかよ!!」と叫びたくなることもありますよね。
これは、どうしてでしょうか?
CADオペレーターが欲しいと思っている会社側の立場から、考えてみました。
CADオペレーターの求人情報に「派遣社員」が多い理由
会社側の立場からこの理由を考えると、ざっくり分けると以下2点があげられます。
業務ボリュームに波があるから
そう。一番の理由は、これです。
設計者さんが設計をしている期間は、極端に言ってしまうと、CADオペレーターは何もすることがないのです。
だって、図面かくだけだからね(笑)
その割に、図面仕上げがピークになると(=設計が終わりかけると)。
猫の手も借りたいくらい忙しくなるのです。
つまり、一度雇ってしまうと、簡単には解雇できない「正社員」で採用すると、
何もすることがない期間の給料がもったいないのです。
そりゃ、そうですよね。
なんのメリットもないのに、お金だけ払わないといけないんですから。
その点、派遣社員は期限をきって雇い入れることができるわけですから。
忙しい期間を選んで、人手を増やすことができるわけです。
忙しい現場では教育する暇がないから
あと、正社員として雇い入れると、会社側は育てる手間が出てきます。
雇いっぱなしじゃなくて、研修とかしないといけない、ですよね。
暇な時に教育をすればいいかもしれませんが。
それでは教育計画がうまくいかないかもしれない。
波は一定ペースで上下するわけではなく。
ずーっと忙しい期間が続いて、暇な時は一瞬、そしてまたしばらく忙しくなる、みたいなこともあるわけです。
その点、派遣社員なら、最初から「スキル」を指定して人を入れることができます。
経験豊富な人、と指定すれば、一応そのリクエストレベルにあったスキルを持った人が提案されるわけです。
レベルを踏んで教育しなくていい分、会社側としては楽なわけです。
だけど、正社員として働けないわけではない
というわけで。
会社側が派遣社員として雇いたい理由から、派遣社員が多いと推察できるわけですが。
うまく選べば、CADオペレーターでも正社員になる方法もあるのです!
派遣業務を受注している会社に入社する
派遣社員、イコール、派遣会社に登録して派遣される「非正規雇用」なイメージがありますが。
実は、設計会社に正社員として入社し、大企業に派遣される、という「派遣社員」も存在します。
その場合、雇用形態はあくまで「設計会社の正社員」ですから。
正社員としての待遇が受けられます。
そして、そういう派遣業務を取り扱っている会社は、自社で設計業務を請負っている場合もありますから。
派遣されっぱなし、というわけではなく、
派遣の期間が終わったら、自社の業務の部署へ戻る、ということもあるようです。
そういう会社に入れば、非正規雇用ではないので、安定して仕事することができます。
他の業種と兼務する求人に応募する
自社で製品を作っている工場のCADオペレーターだと、
CADオペレーターの仕事と他の部署の業務を兼務している場合もあるようです。
例えば、出図の〆切が迫っている時はCADオペレーターとして図面をかくけど、
暇な期間は経理の仕事をしたり、設計のアシスタントをしたり、など。
会社によっては、業務内容を求人情報にのせて、最初から兼務を前提に正社員として募集しているところもあるようです。
他業種からの転職(特に事務職から)なら、この点をアピールすれば、受かりやすいかもしれませんね。