CADって何かざっとわかったところで。
CADオペレーターとしてアピールできる資格「CAD利用技術者試験」について、みてみることにしましょう。
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CAD利用技術者試験は、CADに関する知識やスキルを明確化して評価するための試験です。
2次元試験(2D)・3次元試験(3D)があり、それぞれジャンルが建築系・機械系・トレース(2Dのみ)に分かれています。
これからCADオペレーターを目指す人が受験するなら、
「2次元CAD利用技術者試験基礎」か、
「2次元CAD利用技術者試験2級」になるかと思います。
CAD利用技術者試験の試験内容
改めて、CAD利用技術者試験の試験内容は以下の通りです。
- 2次元CAD利用技術者試験基礎
- 2次元CAD利用技術者試験1級(建築)、1級(機械)、1級(トレース)、2級
- 3次元CAD利用技術者試験1級、準1級、2級
CAD利用技術者試験の入門編が「2次元CAD利用技術者試験基礎」です。
そこから「2次元CAD利用技術者試験」の2級・1級に進みます。
また、1級は建築・機械・トレースの3つの専門分野に分かれます。
「3次元CAD利用技術者」は、「2級」、「準1級」、そして「1級」と受験者のレベルに合わせて資格取得を目指すことが出来ます。
では。
CAD初心者にオススメの科目をそれぞれみてみましょう。
2次元CAD利用技術者試験基礎
CADシステムの初心者や専門学校生など、これからCADについて本格的に学びたいと考えている人に最適です。
受験資格:特になし
試験時間:50分
合格ライン:7割以上の正解
受験料:4,000円+消費税
試験内容:CADシステムの基礎知識と利用、CADを動作させるコンピュータシステム、ネットワークの基礎知識、情報セキュリティと知的財産、製図の基礎、図形の基礎
2次元CAD利用技術者試験 2級
設計事務所・メーカーの営業やCADオペレーター、CADインストラクターを目指す人に役立つ資格です。
受験資格:特になし
試験時間:60分
合格ライン:CADシステム・製図の各分野で5割以上、および総合が7割以上の正解
受験料:5,500円+消費税
試験内容:
(1)CADシステム分野
CADシステムの概要や基本機能、CADシステムの運用と管理について、ハードウェアとソフトウェア、情報セキュリティと知的財産、3次元CADの基礎知識
(2)製図分野
製図一般、製図の原理と表現方法、製図における図形の表現方法
3次元CAD利用技術者試験 2級
3Dモデリングも視野に入れたCADオペレーターには最適な資格です。
受験資格:特になし
試験時間:60分
合格ライン:試験内容各分野5割以上、および総合7割以上の正解
受験料:7,000円+消費税
試験内容:
3次元CADの概念、3次元CADの機能と実用的モデリング手法、3次元CADデータの管理と周辺知識、3次元CADデータの活用
試験日程について
CAD利用技術者試験は、試験の種類ごとに試験日程が異なります。
2次元CAD利用技術者試験基礎、2次元CAD利用技術者試験2級は随時実施しています。
そして結果は試験終了後に即時発表されます。
2次元CAD利用技術者試験基礎は、IBT試験。2次元CAD利用技術者試験2級は、CBT試験となります。
IBTだのCBTだの、なんの略かのかと思いますが。
要するに、パソコン上でまるバツ問題をやったり、選択問題をやったり、の筆記試験です。
IBTはインターネット上でいつでもOK、CBTは試験会場のパソコンでやる、という感じでしょうか。
3次元CAD利用技術者試験2級はマークシート方式の筆記試験なので、年2回、7月・12月の受験となります。
すぐに必要なら2次元CAD利用技術者試験2級でOK
色々書きましたが。
就職のアピールで使いたい、などの理由ですぐに資格が必要なら、「2次元CAD利用技術者試験2級」が良いでしょう。
CAD利用技術者試験基礎よりもアピール力が強い上に、随時受験可能ですからね。
もし日程があうなら、3次元も持っておくと良いでしょう。
が。
すぐに必要でないなら、2次元の1級、3次元の準1級も視野に入れたほうがいいかと思います。
こちらは実技試験となっており、これを取得していると「実際に操作ができます」というアピールにつながるからです。
とはいえ、2次元の1級、3次元の準1級の受験資格は2級を取得していることなので。
どのみちこちらも取得しておく必要はあるのですが。
というわけで。
自分がどの分野に進みたいか、しっかり見極めた上で、受験するコースを選びましょう!!