職業訓練校の「課」「コース」は、実技があるところを選ぶと吉!

いざ、職業訓練校に入ろうと思っても、同じようなコースが複数あると、「どこのコースを選ぼうかな?」って、悩むこともあるかと思います。


職業訓練校と一口に言っても、いろんな課があります。
CADを扱っているコースと言っても、内容は様々です。

建築系のコースだったり、電気系のコースだったり、機械系のコースだったり。

最終的にどの分野を選ぶにしろ「実技」があるコースを選んでくださいね! というお話。


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何故、実技があるコースが良いのか??


あっ。
実技と言っても、CAD操作の実技、という意味じゃないですよ!!

例えば、電気系なら電気配線工事。
機械系なら旋盤やCAMなどの金属加工の機械操作。
建築系も、職業訓練校なら、住宅の部材加工や組立、リフォーム施工などの実技があるコースがあります!
(体育館みたいなところで、実際に小さな家っぽいのができていくのを見た時はびっくりしました!)

実際に、ものが作れる実習があるコースを選びましょう、ということです。


では、何故実習があると良いのか。


これはポリテクセンターの先生に実際に言われたことなのですが。
図面は、「現場でものを作る人の立場になってかきなさい!」、というのがあるのです。

つまり、実際のものづくりの現場で、その図面を見ながらものを作るので。
その時に見やすい、わかりやすい図面でないと、意味がないのです。

現場の人が見やすい図面とは、何か?


必要な寸法が入っているとかは当たり前です。
形が間違ってない、とかも当たり前。


では現場の人が見やすい図面とは、何なのか??


それは、「現場の人が知りたい情報がある」「使いやすい」図面です。


例えば。
旋盤を使って金属加工をする職人さんにとって、使いやすい図面とは。

旋盤というのは、円柱型の材料を留め具に挟んで固定させて、材料を回転させながら、刃物で削って部品を作る機械なのですが。
固定具は向かって左側、刃物は右側に付いています。

このことを知らずに、円柱を上から見た図を正面にして部品図を書いたりすると。。。
大変怒られます。

「何、この使いにくい図面! ぱっと見で完成イメージが掴めないし、必要な寸法が見つからない!!」

みたいな。


つまり、作業を知らずに図面を書くと。
図面的には間違っていなくても、現場的には大間違いな図面ができてしまうことがあるのです。


もちろん、上記のような簡単な作業なのに明らかに使いにくい図面は、検図ではねられるでしょうが。。。
複雑な図面だと、検図にも引っかからずに、そのまま現場に流れてしまうこともあります。

ある程度余裕があれば、現場の方でなんとかしてくれるでしょうが。
納期直前の大忙しな日だと、ストライキをおこされかねません。。。
(いや、納期は守ってくれても、あとで大問題になるでしょうね)


もちろん、CADオペレータは言われた通りの図面をかくのが仕事ですが。


もしこれが、検図で引っかかってしまったら、作図をやり直さなければならないので。
労力が二倍かかってしまいます。。。

労力が二倍かかって終わればいいですが。
最悪、評価にも繋がりかねません。

知識を教えてくれる場所は、大いに活用しよう!!


上記のような実例を教えてくれる研修をやっている会社も、中にはあるでしょうが。
忙しすぎたら、研修をやらないまま、炎上しているプロジェクトに配属されることもあるでしょう。

職業訓練校は、〆切があるわけでもなく、授業内容はきっちり決まっていますので。
現場サイドの知識も得られるコースを選ぶと、CAD図面の作成時に、大いにやくにたちます!!
そういう意味ではやはり、ポリテクセンターでのコースを選ぶのが一番良いでしょうね。


私も、一番最初の作図の授業の時は、なんでこの向きで図面をかくのか、さっぱり意味がわかんなかったしなぁ。。。