昨今のコロナウィルス対策の一環として、在宅勤務(テレワーク)が推奨されています。
パソコン作業がメインであるCADオペレーターの仕事は、テレワークしやすい業種のひとつであると言われています。
そしてそれは、仕事内容だけで考えると事実ではあるのですが。
言うほど簡単ではないよなぁ、というのがわたしの感想です。
実務経験がある方ほど、上手く進めていかなければ失敗してしまうリスクが高いことを実感されておられるのではないでしょうか?
もしかしたら、在宅CADオペレーターとして働くことを選択できない方もいらっしゃるかも?
でも、学校休校が続いていくなら、在宅勤務できた方がありがたいのも事実…
そんな、どうしても在宅勤務を視野に入れたい方のために。
在宅勤務のメリットデメリットをおさらいし、どうしたら在宅勤務ができるか考えてみましょう!
- 何度も言うけど、初心者がいきなり在宅は厳しい!
- 会社に所属しながらも、在宅勤務できるのがベスト!
- 所属中の会社でテレワークを提案するなら、機密保持契約について確認しよう!
- 今から就職先を選ぶなら、テレワーク可能か確認して選ぼう!
何度も言うけど、初心者がいきなり在宅は厳しい!
在宅勤務のメリットは、やはり『自宅で勤務ができる(=会社に行かなくていい、通勤時間がなくなる)』ことだと思います。
特に小さな子供さんだけで留守番させておくには不安な場合などは、とても大きなメリットだと思います。
ただし、かなりデメリットもあります。
- 設計の意図が伝わりにくい
- わからないところがあっても、誰かに聞きにくい(聞けたとしても、返事があるまでタイムラグがある)
- 環境によっては全く仕事が進まないこともある
- 自分でスケジュールを律せないと、ぐだくだになりやすい
さらに、
- フリーランスである場合、営業、経理などのCADオペレーター業務以外の作業も自分でやらないといけない!
ということもでてきます。
とにかく、初心者であればあるほど、オススメはできません。
特に、遠隔では指示内容が理解しにくいことと、わからないことが多すぎて解決できない(もしくは解決できても時間がかかる)ことが、致命的なのです。
当ブログでは口すっぱく、この主張をしてきました。
↓以下記事も参考にどうぞ。
それでも、メリットを享受したい、というなら。
『正社員として在籍しつつ、テレワークできる』会社を探しましょう!
会社に所属しながらも、在宅勤務できるのがベスト!
初心者が陥りやすい問題点である、
- 設計の意図が伝わりにくい
- わからないところがあっても、誰かに聞きにくい
この2点に慣れるために、最初は出社する必要がありますが。
慣れてくれば、テレワークに移行も可能になるかと思います。
正社員として勤務するなら、指示を受けるのはほとんどが同じ会社の上司ポジションの方ですから、直接クライアントに指示を受けるよりは、はるかに仕事がしやすくなります。
フリーランスなら、大きなミスがあったら、それは自分の信用に直接関わってきて、次回以降の受注に影響が出てきてしまいますが。
正社員勤務なら、社内の目があるので、ミスがある成果物でも事前に食い止められる確率が上がります。
これ、本当に致命的なので。
初心者は最初に会社員になる方が良いのです!
フリーランスになるのは、何年か経験を積んでからでも遅くありません。
さらに。
CADソフトを扱うにはある程度スペックが高いパソコンが必要になりますが。
会社員なら、会社のマシンがそのまま使えます。
(デスクトップパソコンなら、ちょっと運搬方法を考えないといけませんけど…)
パソコンスペックはともかく、ソフトのライセンスが桁違いなんですよね。
それを自分で準備しなくていいのも大きいです。
ただし、パソコンは借りられても、インターネット環境は自分で使っているものを使用する必要があります。
家にネット環境がないのに、在宅勤務ができるわけがないので。
もしないなら、この機会に設置しちゃいましょう!
最近は使い放題のモバイルwifiもあるので、急いでいる時はおススメです。
所属中の会社でテレワークを提案するなら、機密保持契約について確認しよう!
あと一点、事前に確認しておきたいのは。
仕事内容的に『機密保持しなければならないものが含まれているかどうか』です。
建築系のCADオペレーター業務は、そこまで機密保持しなければいけないものは多くありませんが。
機械系のCADオペレーター業務は、図面すら会社の外に持ち出せない案件もよく見かけます。
部品の作り方に特許があったり、競合他社に見せたら経営面で致命的になってしまう極秘情報などが含まれていたり、場合によっては受注したことすら社外秘になっている案件もあります。
もし機密情報を含んだ案件を取り扱っているなら、テレワークをする前に、案件を持ち出しても良いか、必ず確認しましょう。
場合によっては、『仕事内容を家族にすら見られてはいけない』、『仕事をする部屋にセキュリティシステムが必要』など、条件がある場合があります。
それらを無視して、機密情報を流出させてしまったら、『機密保持契約違反』として、賠償責任を問われたり、個人では払えない金額の賠償請求されても、おかしくありません。
これがフリーランスならもちろん個人が責任を取らなければならないですし、会社に所属していたとしても、個人に原因があるなら、会社から個人に責任追及されることもあります。
セキュリティに関する内容は、慎重に取り扱いましょう。
もちろん、会社勤めなら、セキュリティ教育がありますので、このあたりどうしたら良いか教えてもらえます。
今から就職先を選ぶなら、テレワーク可能か確認して選ぼう!
というわけで。
色々書きましたが。
やはり、初心者のうちは、会社に所属して、色んなことをサポートしてもらうのがベストなのです。
それに、テレワークをやってみて、これが自分にあわないと思うなら出社すれば良いわけですし。
(家にこもりきりで他人と話せない、っていうのは、人によって結構なストレスになるようです)
テレワークが自分にあっているなら、いきなりフリーランスではなく、副業として始めることもできます。
テレワーク可能なCADオペレーター正社員、かなりアリですね!
これからの動向に注目です!!