CADオペレーターの面接時に、ポートフォリオ(作品集)は必要か?? 実際に作るならどうする???

このブログでは、何度か「面接時にポートフォリオを見てもらいましょう!」と書きました。


でも、実際に、
「本当にCADオペレーターの面接時に、ポートフォリオが重要なのか?」
と言われると、実はそうでもなかったりします(笑)
だって。CADオペ系のポートフォリオで、検索してひっかかるのウチだけだし(笑)

だからこそ、作っていれば、他の受験者との差別化につながる。。。
ということなので。
私の答えは「必要です」!!


頑張って作っていきましょう!


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なぜポートフォリオが必要なのか?

建築系の設計者なら、ポートフォリオは必須らしいのですが。
機械系ならあまり馴染みがないかもしれません。

「設計者志望じゃないし、めんどくさいし、いいんじゃないの?」
と、思われるかもしれません。


でもここはあえて、ポートフォリオを作ったほうがいいですと、声を大にして言わせていただきます!!


このブログを見てくださっている方はおそらく、
未経験でも」「35歳くらいでも」「CADオペレーターになりたい!」方だと思うのですが。
そういう方は、絶対にポートフォリオが必要です。
なぜなら。


「自分の実力はこれくらいです」というのを端的に示すのに、ちょうど良いからです。


まず、「未経験」だから。
入社後は少なからずとも「教育が必要だ」と思われているわけです。
当然、入社後の教育がたくさん必要な人と、ちょっとでもできるから教育にかける時間は少なくて良さそうな人、どちらを選ぶかと言われたら、後者に決まっています。
会社は慈善事業じゃないですからね。

そして、資格があればまだ実力が「これくらいかな?」と、わかってもらえるのですが。
資格もない場合「本当にこの人でいいのかな??」という不安が払拭できないわけです。
そんな時、ポートレートがあれば、「ここまではわかってるんだな」というのが、実証できます。


CADオペレーターは、デザイン職ではないので、魅せる図面でなくていいんです。
基本的なところは押さえてありますよ、ということがわかってもらえればいいのです。

 

CADオペレーター向け、ポートフォリオの作り方

必要なのはわかったけど、じゃあどうすればいいのか? となってきます。
実際、ポートフォリオなので、どういう形でもいいんですけど。
どういう形でもいいからこそ、伝えたいことを決めておかないと、作った意味が無くなってきます。

職業訓練、スクールに通っている方

スクールに通っている方は、学校の課題をまとめるととても楽に作れます。

私が通っていた職業訓練校では、まず手書き図面から始めるカリキュラムだったのですが。
そこで作成した手書き図面を全部ファイリングして、面接に持っていった方がいたそうです。
(私はそこまではしなかったのですが)

CADオペレーターで求人を出している企業の中には、まだ手書き図面が全盛期だった頃からずっと勤めておられる方もいらっしゃるので。
「最近も手書きから始めるんだ?!」
と、話題になったそうです。

応募する会社によっては、こういうアプローチの仕方もありかもしれないですね。


もちろん、基本はCADソフトで作成した図面をプリントアウトした方が無難です。
今でも手書きで仕事を進めている会社は、ほぼ皆無でしょうしね。

スクール等には通っていない方

スクールに通っていない方は、どういう物を提出すれば良いか迷うところです。

例えば、機械系なら、一つの目安として、「技能検定の課題図をいくつか出す」というのは、ありかもしれないですね。
技能検定というのは、「バラシ図」と呼ばれる図を製図する、というのが問題として出題されます。
組み立てられた部品の中から、必要な部品だけを抜き出して製図する、というのが「バラシ図」なのですが。

会社によっては、実務としてバラシ図の作成が必要、というところもあります。
そういうところには、ピンポイントで刺さると思います。

  

ポートフォリオのフォーマットを決めておくと、作りやすい


ポートフォリオで重要なのは、「内容をひと目で分かるようにすること」です。
何せ、時間が限られているのです。
ひと目見て、自分のスキルがわかってもらえるようにしなければいけないです。

ポートフォリオのフォーマットに含めるべき項目は以下のようなものです。

  • 自己紹介(保有スキル)
  • 学校に通っている場合は、学校のカリキュラムなど
  • 添付図面の背景
  • 作品(図面)
  • 3Dがあれば、それも出図する

では、細かく見ていきましょう。

自己紹介(保有スキル)

まずは、自分の紹介を載せます。

普段どんな環境で作業しているか(使用ソフトなど)や、
学校に通っている人は、力を入れて取り組んだことなどを軽く触れておくと良いと思います。

資格を持っているなら、ここに書いておきましょう。

学校に通っている場合は、学校のカリキュラムなど

学校に通っている場合は、どんなカリキュラムで学んだかも軽く書いておくと良いと思います。
入社後に、どんな教育を補えば良いか、わかりますしね。

独学の方も、「こんなことをやった」と書いておけば良いと思います。

添付図面の背景

これは、ただ図面を載せただけでは、意味不明なので。
添付図面の背景を説明しておきます。

例えば、添付図面を「製図検定の課題図」にするのなら、
どんな課題なのか、なぜそれを選んだか、などなど。

作品(図面)

ここに、メインの図面を持ってきます。
大体、図面3枚くらいですかね。

面接時に見てもらうなら、用紙サイズはA3が良いと思いますが、
部品一つにA3を使うのもどうかと思うので、
そこは臨機応変に。。。

3Dがあれば、それも出図する

もし、3Dモデリングができるのであれば、作成したモデルのわかるまとめもプリントアウトしておきましょう。
これは2Dと同じものをつけるのがベストですが。
(2D図と3D図が両方できるアピールになるので)

もしないなら、別のものでも、構わないかと思います。
その場合は、背景も別途説明しましょう。

 

出来上がったら、一度は他人に見てもらうこと!

出来上がったら、提出する前に一度、「他者の目」を入れましょう!
できれば、スクールの先生や、実際に設計者やCADオペレーターとして働いている人に見ていただくのが良いです。

自分がアピールしたいことはちゃんと書けているか?
自分自身の強みが表現されているか?


何度も何度も、修正しては、たくさんの人に見てもらう、を繰り返して。
ブラッシュアップしていきましょう!

 

面接で、自分の強みを話せるように準備しておく!


そして。
一番重要なのは、「面接時に、ポートフォリオを前提として聞かれる質問に答えられるよう、準備しておくこと」です!


そりゃそうですよね、目の前にネタ帳があるのに、これを使わずに話をするわけがない。
自分を売り込むための説明書だと思って、面談時に「自分の強みをアピールする」ことを忘れず練習しておきましょう!
強みをうまく言語化してアピールできれば、説得力が増すというものです。

話をするのが苦手な、人見知りの人も。
ポートフォリオがあれば、こちらから言いたいことをコントロールできる、というのも強いんじゃないかなぁ。


というわけで。
ぜひぜひ、紹介したポートフォリオの作り方を参考にして、自分の説明書を作ってみてくださいね!
グッドラック!!!