CADオペレーターとして採用された後のこと(その2)入社した後のこと

ここからは、実際にCADオペレーターとして入社した後のことをちょっとだけ書いていきます。
今回は、入社後のことについてです。

ここから初めてお読みいただく方のために。
基本スペックは以下の通り。

・中途
・退職半年後から職業訓練校へ入学
・採用時、前職退職時より1年弱経過してた
 
・建設系の図面は見た事があるけど、自分では描けない
・職業訓練校で半年、CADを習う(機械系)
・そのまま機械系CADオペとして採用された
 
・機械系の業種は初めて、CADオペも初めて(つまり完全未経験)


→その1(職業訓練校卒業後について)はこちら
cad.hateblo.jp



ではでは。
いってみましょー!!

f:id:aquaa:20200520114320j:plain

 

入社後、職業訓練校は基礎の基礎でしかないことを思い知った

前回、職業訓練校についていろいろ書きました。
締めの言葉として「職業訓練校に行ってよかった」と書きましたが。

入社して1日目にして、
「職業訓練校とは、基礎の基礎でしかない」と思い知りました(汗


ええと。
入社後は、ほぼ研修だったのですが。
小さな会社だったので、何をしていたかというと。

「技能検定の過去問をやれ」

と言われて、放置されていたのです。


先輩方もまた、同じ境遇で入社した(職業訓練校卒業から入社)ので、先輩はいろいろ面倒を見てくださったのですが。
指導者である上司はほぼ仕事で不在。
わからないところを聞きたくても、頻繁には聴けない状態でした。

まあそれは、小さな会社だったし、仕方ないことではあるのですが。
やはり、会社でやる研修は、学校のようには行かないなと実感しました。


そして。
職業訓練校でやったことは、基礎の基礎すぎて、
私は過去問をほとんど解くことができませんでした。

(技能検定の問題が2級の問題だった、ということもあるのですが)

 

日々の業務は、勉強の毎日です。

それから毎日、過去問をやり続けることで、ちょっとずつ理解することができました。
技能検定というのは、案外馬鹿にできないのだと思いました。
(なので、このブログでも、取得をオススメしています)

職業訓練校を卒業して、「私はやれる方だと思っていた」というのが、いかに思い上がりだったのか、ということがよくわかるエピソードでした(笑)


その後、程なくして、自社業務のお手伝い、という感じで、図面を描いていくことになりました。
入社してすぐの頃は、結構放置されていることも多かったので、
「何かお手伝いしましょうか?」
と頻繁に声をかけてはいたのですが。

やはり実務だと、よくわからないことも多かったですね。
日々の業務をこなしていくうちに、わかるようになっていったこともあります。

わからないことはgoogle先生でも、会社の先輩でも、すぐに聞いて確認することが大事だなと思いました。

 

資格は入社後でも、とった方がいい

最後に、資格について書いておきます。

私の会社では「推奨資格」というのが設定されていて。
CADオペレーターでも、技能検定CAD製図を取得することが推奨されていました。

こういう「推奨資格」というのが指定されている場合。
就職活動時に取れれば言うことはないのですが。
できれば、入社後でも、取っておいた方がいいです。

それも、入社1〜2年目の間に。


なぜかと言うと。
「推奨資格」とうたわれている場合、業務に役に立つからです。

取得に際して、費用負担してくれたり、合格時にお祝い金が出たりする場合は積極的に活用した方がいいですね。
それからこれはいやらしい話ですが(笑)、「推奨資格」とうたわれていると、その資格を持っていないと、昇給の対象にならなかったりする場合があるからです。

実際、今の会社ではないのですが、「推奨資格」を持っていない人は、ある一定ラインから昇給しない、というシステムに、後から変わった、という経験をしたことがあります。
後から取ろうと思った場合、周りがすでに習得済みだったりすると、なかなかモチベーションが上がらないんですよね。。。
その点、入社後すぐだと、結構習得のために勉強している人がいるので、教えあったり情報交換ができたりします。
孤独な戦いというのは、辛いですよ。。。


あと。
これは「技能検定」に限った話ですが。
技能検定の実技や筆記は、最新のJIS規格に乗っ取って、採点が行われます。

ご存知の方も多いと思いますが、JISというのは、年度毎に改定が入るのです。

なので、ご年配の方とお話しすると、図面を見ていても、
「自分の時は、この記号はこういう書き方をするルールだった!」
と言って、頭の中のJISが更新されていない方が結構いらっしゃいます。

一度覚えてしまうと、うっかり古い情報でやってしまうことがあります。
年齢が上がると、特に、やってしまいがちです。

その点、職業訓練校は、最新のJISに従って授業をやりますので、
卒業したての頃は、自分の頭の中のJISも最新です!
情報が新しいうちに、さっさと資格をとってしまった方が良いのです。

 

CADオペレーターも日々進化する

入ったばかりの頃は、2D図面が主流でしたが。
少し慣れた今では、私の業務は3Dの方がメインとなっています。

というのも、取引先が、図面を全面的に3Dに変更したからなのです。
というわけで、その取引先が使っている3D CADソフトを一生懸命覚え中です。。。

という感じで、CADオペレーターは就職して終わり、というわけではありません。

むしろ、一生何かを勉強している感じです。
そういう意味では、エンジニアに近い職業ではないかなと思います。


それが楽しい人もいれば、しんどい人もいると思います。
CADオペレーターを目指している方の、参考になれば、幸いです。