ポリテクセンターの試験に出る! KY活動、とは何かを知っておこう! 

KY活動、って、何でしょうか?
空気読めないってこと??(って、一時期流行りましたよね!)
いいえ、KY活動とは「危険予知活動」のことです。

工事現場で働いたことがある方はご存知かもしれませんが。
現場に出たことがない方には本当に「空気読め?」って思いますよね。

でもこれ、ポリテクセンターの入学試験に出題されるんです。
「知らない」では得点が取れませんので、KYとは何か、どんな風に答えればいいのか、解説したいと思います。

KY活動、とは


なぜ、ポリテクセンターの試験で「KY」が出題されるのでしょうか?

それは、ポリテクセンターでは、現場でやる作業の実習があるからです。

訓練のコースによって、作業内容は違いますが。
KY活動の本質は同じですので、しっかり理解しておきましょう。


KY活動、とは。
ウィキペディアさんによると、

危険予知訓練(きけんよちくんれん)は、工事や製造などの作業に従事する作業者が、事故や災害を未然に防ぐことを目的に、その作業に潜む危険を予想し、指摘しあう訓練である。

ローマ字による表記 Kiken Yochi Training の頭文字をとってKYT(ケーワイティー)、あるいはKY訓練/KY活動(KYK)とも呼ぶ。

毎日の始業時や動作時に指差喚呼を行い危険性の再確認をし、さらに安全性を高める行動も行われている。

危険予知訓練 - Wikipedia


というわけで。

ざっくりいうと。
工事現場や工場作業など、作業中危ないと思うポイントを洗い出し、怪我をしないように対策を練ることです。

高所作業や、重量物運搬など、一歩間違えれば死に直結する作業があるので、一日の仕事の前に、チームのみんなで注意喚起をするわけですね。

では、実際にKYをやってみましょう!


一番身近なKY活動の例として、「車を運転中に気をつけるべきこと」があります。

説明するよりも、慣れろ、ってことで。
実際に写真を見ながら、危険と思われることを考えてみましょう。

実際にKY活動をするときは、以下のようなシートを使用します。


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この表は、以下のサイトで配布されているものです。


KY(危険予知)活動表・用紙ダウンロード


手順としては、以下の通りです。


1:写真を見て、危険だと思うポイントをあげる(できれば3つ以上)
2:1であげた危険ポイントに対して、具体的な対策案をあげる(※1と2はセットです)
3:1と2であげた危険ポイントと対策案のうち、作業中もっとも危険だと思うものを1つ決める
4:それを「本日の安全目標」とし、指差呼称で唱和する


3と4は試験に出ませんが、まあ、一応KY活動の流れとして知っておいていただくということで。
実際に試験に出るのは、1の危険ポイントの指摘と、2の対策案をあげることです。

というわけで。
KYシートと、写真を使って、考えてみてくださいね!


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あなたは、夜間に、縦列駐車の列の横を、車で通過中です。
このとき、危険だと思われる点を挙げ、その対策案を考えてください。

こんな感じで、出題されます。
実際にKYシートを印刷して、考えた案を書いてみてくださいね。
(1と2だけでOKです!)

実際に、KY活動をやってみました!


というわけで。

私が実際に考えてみたシートは、以下の通りです。



車を普段運転しない人には、ちょっと難しかったでしょうか?

なんか一つ目と三つ目は同じような感じですが。
場所が違う(縦列駐車の車の間と、横断歩道)ので、別々の問題として記載しています。
こういうのも全然OKです!!


危険が潜んでいると思われるポイントを挙げると、

  • 夜間で見通しが悪いこと
  • 縦列駐車の車と車のスキマがどうなっているかわからないこと
  • 縦列駐車の車の中に、誰かが乗っているか見えないこと
  • 横断歩道の手前を通過しようとしていること

こんなところでしょうか。


危険のポイントを抽出するときは、
「いつ」「どこで」「誰が(何が)」「どうなる」
というポイントを含めます。

例えば、
「縦列駐車の車の間から」(どこで)「歩行者が」(誰が)「飛び出してきて、はねてしまう」(どうなる)
最終的に、どうなるかまで、きっちりと書きます。


それに対して、どうするか。
どうすれば事故を防げるかを考えます。
これも、「誰が」「どうする」という風に、対象者と安全策を明確に書き出します。

上記の例に対してなら、
「運転者が」(誰が)「いつでも止まれるように、最徐行する」(どうする)
「〜〜する」という行動の言葉で終わるようにすると、すんなり出てきます。

ここでワンポイントですが。
この対策案は、「〜〜に気をつける」という言葉で終わってはいけません。
気をつけるというのは、具体的な行動ではないからです。
必ず「〜〜する」という、行動を示す言葉で、終わってください。
(なので『する』と終わるように促してます)

精神論で事故が防げるなら、対策委員会はいりませんからね!

危なさそうな場所に、目を光らせよう!


ポリテクセンターの試験問題では、車の運転よりは、実際の工場作業や現場作業に関する問題が出ることが多いですが。
考え方は、上記の車の運転と同じです。

危険ポイントを抽出する際は、
「どこが危ないか」に目を光らせましょう!!

例えば。

  • 転落の危険性はないか?(屋上や高所作業、ハシゴや脚立を使った作業)
  • 重量物を運搬していないか?(重たい荷物を一人で運んでいないか)
  • 車の運転をしていないか?(フォークリフトなども含む)
  • 足場が不安定でないか?(荷物を持っていて足元が見えない、など)
  • 視界が妨げられていないか?(夜間、天候が悪い、など)

などがよく出題されると思います。
実際に、自分が作業をするつもりで、危ないと思う点がないか、確認しながら、対策を考えましょう!!


そして、答案に書くときは、具体的な行動を書くのがポイントです!
「誰が」「どうなる」
「誰が」「どうする」
を、常に意識して、伝えるようにしましょう!!